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連絡事項、作品への言い訳、どうでもいい日常などなど・・・。 ただ今お礼兼リハビリSS公開中です。お礼SSカテゴリからどうぞ。
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2024/11/21 (Thu) 17:01
Posted by azu
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今年の夏は、寝室でエアコンつけた回数がびっくりするぐらい少なかった気がします。

そんな夏もほぼ終わり、夜なんてすっかり初秋という感じがします。

虫の声が~。

これからどんどん季節的にブルーになっていくなぁ(^^;)



え~、今日はお買い物してきました。
ほんの2週間くらい前に買ったのと同じ服が、半額になってました・・・。
がっかり。
悔しかったので、違う柄のをもう一枚買ってきました。
何やってるんだ、あたし。





5周年&10万打お礼SS公開中です。
カテゴリーの「お礼SS」からどうぞ。
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密かなる絆



「すまない」


私がそっと目を閉じると、あの人は囁くように確かにそう言った。

そして、静かにやんわりと、私に触れて行った。








心を抑えきれなくて。

本気で愛してしまって。





すまない、と。










初めての口づけは、ずっと思い描いていたような、甘酸っぱく胸を疼かせるものではなかった。



あの人の唇が触れた瞬間、想像もしていなかった痛みが荒く脈打つこの胸を襲った。


もう戻れない一歩へのおののきと、民に対する確かな後ろめたさ。




けれどそれすらも、喜んで受け入れよう。




この痛みこそが、私たちにとっての大切な絆なのだから。

これから先の長い年月、ずっと二人で共有してゆくもの。

誰にも見えない、触れられない、儚くて強い、私たちの絆。






誰にも気づかれないよう、その密かなる絆をそっと抱いて、今日も書卓に向かう。



ー了ー

COUNT TEN.様からお借りしたお題を使用しています。



4つ目のお題です。
この4つのお題の頭文字を並べると・・・「なつのひ」となるわけです。
すでに9月に突入してしまい、”夏の日”よりも、そろそろ”秋の日”のほうがいいんじゃん!?くらいな感じですが(^^;)
名残惜しむ「なつのひ」ということで。
伸びた影と夕日




「影がだいぶ長くなりましたね」
そう言って、少女は笑った。





この前の逢瀬から、どれほどの月日が経ったことか。




――――こんなにも長い時間、放っておくなんて。





少女の一言が、男には、そう言っているように聞こえた。



決して、彼女はそんなことを言ったりはしない。
きっと、心にすら上ることは無いだろう。
それでもそんな風に感じてしまうのは、己の中に負い目があるからだ。


つらいときに、そばに居てやれない。
逢いたいという言葉も無理やり飲み込んで、己が職務を全うすることに全力を注ぐ。
そうすることしかできない。
そうすることが、互いのためだと己に言い聞かせ続けるしかなかった。





俺が俺でなかったら。

ただの、一人の男として彼女を愛せたならば。











ならば?











「手を・・・つないでいるみたいですね」



深い物思いから覚め、顔を上げると、少女がはにかんだように笑っていた。

「ほら」

視線の先をたどると、長く伸びた二つの影が、手をつないでこちらを見ていた。
ほんの少しだけ広げるように伸ばした少女の手は、軽く握られた男の手にちょうど重なっていたのだ。



男は傾きかけた夕日をまぶしそうに眺めてから、唐突に少女の手を握り締めた。


「影ではお前のぬくもりが感じられん」
唇の端をあげて、男もまた笑った。




ー了ー



COUNT TEN.様からお借りしたお題を使用しています。




今日は(たぶん)尚隆目線で。
そんな風に負い目を感じてしまう男の心情を、きっと少女もわかっているのかもしれません。
きっと、「俺が俺でなかったら」彼女は貴方に惚れなかった。
つまらない宝物




誰かにとってつまらない物も、他の誰かにとっては宝物であることもあるのだと、少女は初めて気がついた。




この恋を知ってから。






あの人が拾った、なんでもない貝殻。
小さくて少し欠けている、淡く桜に染まったような、可憐なそれは、金銀珊瑚あらゆる高価な宝石の前に、輝きなど誰も見出せないだろうけれど。







「いつとは言ってやれないが、次逢うための約束の代わりに」




あの人は小さく笑ってそう言った。



たとえほんの気休めでさえ、それは私にとって、何よりも輝いて見えた。








何より愛しい、大切な、宝物。





















あれから長い時が流れた。


忘れ去られた約束に、ずっとしがみついていたけれど。





何よりも美しかった輝きは、今は色褪せた、つまらない宝物。





ー了ー







COUNT TEN.様からお借りしたお題を使用しています。



お礼兼リハビリの第二弾SSです。
いや、SSとは呼べないほど短くてすみません。
尚陽であるようなないような・・・。
どちらかと言えば末声寄りですね(^^;)
渚にて待つ





夏の日差しが、じりじりと肌を焦がしている。
遮るものの何も無い空の下、少女はそれから逃げることもせず、ただそこに立っていた。


とても静かだと感じていた。


繰り返し寄せる波の音は、少女の思考を妨げるものではなかった。
寧ろ、とても心地よく慣れ親しんだもの。



その優しい波音の中に身を溶かしたまま、視線は遥か彼方を見つめていた。



日差しを受けて煌く水面。
その先の境目。

空と海とをくっきりと分ける境界線。



何ものの影ひとつにも汚されることなく、真一文字にそこに横たわる。




その遥か先に。






二度と戻ることの無い故郷を、少女は見ていた。


制服姿の少女の浮かべる、作られた笑顔。







何かの感慨を覚えたと感じたほんの一瞬を、砂を踏みしめる微かな足音と海風に着物のはためく音とがかき消した。



少女は振り向きはしなかった。
その代わり、密かに高鳴る胸を押さえ、小さく息を吐く。


確かに近づいてくるその人を、狂おしいほどに待ちわびていた。






久々の、逢瀬。







とてもとても、貴方に、逢いたかった。




ー了ー







COUNT TEN.様からお借りしたお題を使用しています。





本当に久々に書きました。
言葉が全く出てこなくて、脳の老朽化を改めて実感いたしました(^^;)
何の変哲も無い話で申し訳ありません・・・。

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